調剤事務の面接で聞かれることは？　志望動機を徹底解説！

志望動機

ほぼ、すべての職業面接で聞かれる志望動機。調剤事務の面接も例外ではありません。

私が面接を受ける際も、もちろん志望動機を尋ねられました。

この志望動機として挙げられるものは、このような感じでしょうか。

志望動機に加えて、「どうしてうちの薬局を志望したのか」と尋ねられることもあります。この場合のパターンはこんな感じ。

はっきりいって、調剤事務の志望動機は月並みなもので全く問題ないと思います。アイドルになるとか、宇宙飛行士になるというのでしたら、話は変わってくるでしょう。

でも、調剤事務の志望動機なんて、数えるほどしかパターンはないし、壮大で仰々しい動機を伝えられても、面接官は面食らってしまいます。

面接する側も特別な何かを期待しているわけでもありません。いわば、面接の導入部分、会話の切り出しみたいなものなので、ありきたりで無難なもので十分なのです。

これらを踏まえて、ベストな面接の際の受け答えを挙げてみます。

これまで、工場の事務をしておりました。以前から、調剤事務に興味があり、これまでの経験をいかして、新たな分野にチャレンジしてみたいと思い、今回こちらの薬局を志望いたしました。

大げさなものがすべてそぎ落とされたシンプルな志望動機ですね。面接の導入部分としてはこれくらいのシンプルさがベストだと思います。

もし、なぜ調剤事務に興味を持たれたのですか、と追及されたら、人の役に立つ医療従事者に憧れていたからです。と答えればよいでしょう。

病気の際、調剤薬局の事務の方から丁寧に接していただき、不安な心が軽くなりました。そのときの経験から自分も辛い思いをいしている人の役に立つ仕事がしてみたいと思い、今回こちらの薬局を志望しました。

こちらはエピソードを入れて少しいい人感を出した例文です。

こんな人はあんまりいないと思いますが、これくらいの分量だと、フィクションを入れ込んでもそこまで芝居がかった感じがしないので、案外使えそうです。また、この例文なら未経験の場合でも使用することができます。

年を重ねても長く働き続けていきたいので、専門性が高く、こつこつと経験を積み上げていくことができる調剤事務の仕事を志望しました。

調剤事務が専門性が高いかどうかはさておき、この例文も突っ込みどころがないくらい潔くていいと思います。

誇張した表現もありませんし、まさにシンプルイズベスト。この志望動機を聞いていぶかしがる面接官はいないと思います。さらにこの例文をおすすめするのは、「長く働き続けたい」ということをさらっとアピールしているからです。

雇う側としても、求人するのに時間や経費を割いているわけですから、長く働いて欲しいと思っています。この志望動機を聞いて短期的な仕事を探している人だと思われることはまずないでしょう。

何度かこちらの薬局を利用させていただいた際、スタッフさん同士の雰囲気が良くて、こんな職場で働きたいなと思いました。

これは伝え方に少しテクニックがいる例文です。内容そのものがとてもシンプルかつフランクですので、伝えるときの表情を間違っては、知性がないと誤解されてしまいます。

この例文では、まじめで知性のある人が面接官に対して表面的な言葉はなく、本音を伝えているという構図にしたいのです。

だから、あらゆることを熟考した結果、人間関係が一番大切だと考えていますということをアピールしなければいけません。

伝えるときは、まじめな表情で相手の目をしっかり見て伝えます。この例文をきちんとした表情で伝えることによって、この雰囲気の良い職場を理想とする、和を尊ぶ人物だということがアピールできるわけです。

長年、調剤薬局で働いてきましたが、調剤薬局の事務に求められることを１つだけ挙げろといわれれば、私は間違いなく「実直さ」と答えます。
複数挙げるなら、明るさ、ユーモア、仕事ができる、などありますが、１つなら「実直さ」もしくは、「実直だと思われるような振る舞いができること」だと思います。

志望動機が、着飾ったものではなく、シンプルでストレートかつ品性を欠かないものである必要があるのは、そのためです。

面接の志望動機は、面接の入り口だと書きましたが、そのわずかな時間に「実直さ」を伝えることができれば、面接はかなりいいスタートを切ったといえるのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございます！

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