10月からはじまる選定療養とは

調剤薬局の基礎知識

10月から診療報酬の改定により、薬局で選定療養というしくみが導入されることになりました。

さまざまな問題から、現場でも混乱を招いているこのしくみについて、わかりやすく解説していきたいと思います。

選定療養についての厚生労働省のリンクはこちら→https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39830.html

選定療養の導入でなにがかわるの?

ジェネリック医薬品があるお薬で、先発薬品を希望する場合、これまで料金に、特別料金がプラスされます。

どのくらい加算されるの?

先発品とジェネリックの差額の四分の一を患者さんが負担することになります。

今までお薬代が無料だった人もかかるようになる?

なります。公費でお薬代がかからなかった人も先発品(長期収載品)を希望すると、かかるようになります。

どんな薬が対象になるの?

長期収載品である約1100種類の薬が対象になります。

先発品を選ぶと絶対に料金が加算されるの?

基本的に以下の場合は、特別料金が加算されません。

  • 医療上、先発品の必要性が認められる場合
  • 医師が処方箋に先発品を指定している場合
  • 過去に先発品以外で副作用などが起きたとき
  • 薬局にジェネリックの在庫がなくて先発品になった場合

生活保護の人もかかるの?

生活保護の人は現状、かかりません。

特別料金をかけたくないけど、先発品を希望する場合は?

診察中などに医師にその旨を伝えて、医師からの承諾が得られれば、処方薬を先発指定にすることができるので、特別料金はかからなくなります。

どうしてこんなしくみができたの?

膨れ上がる医療費を節約するためです。

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