調剤事務 未経験でやってみた

調剤事務になる方法

調剤事務を全くの未経験からはじめると、どうなるの?

今日はそんな疑問にお応えすべく、調剤事務はおろか、事務経験も全くなかった私がどんなふうに調剤事務の仕事に馴染んでいったかをお伝えしようと思います!

とにかく何もかもがわからない?

運よく調剤事務として採用されることになった私ですが、いざ蓋を開けてみれば、すべてが?わからないことだらけのまさに地獄の日々の始まりでした。

まず、レセコンの入力でどどーんとつまづきました。これでもパソコン操作には自信があったのですが、レセコンは全くの別物でした。

それこそ何十回、何百回入力を間違えたことか、わかりません。

例えば、朝夕で薬を飲むという処方箋を入力するのに、朝昼としてしまったり、1回2錠飲む薬を1錠と入力してしまったり、とにかく、きちんと処方箋を見て、そのとおりに入力するという一見とても簡単なようなことが難しくてできませんでした。

今ではスキャンで取り込んでQRコードを取り込めば、ほとんど処方箋通りにレセコンに上がってくるという処方箋が多くなってきているのですが、当時はまだ主流ではなかったのです。

もちろん、QRコードを読み込むことが主流となった今でも、すべての処方箋を間違いなくきちんと読み込むことはまだできないので、確認と手直しは必須ですが、それでも、随分と楽になりました。

当時のことを思い出すと今でも自己嫌悪に陥りますが、救いだったのは、同僚や薬剤師さんがみんな優しかったことです。内心、なんて人、雇ったんだろうとみんな後悔していたと思いますが、意地悪されることも、怒鳴られることもなく、根気よく何度も仕事を教えてくれました。

正直なところ、もし、違う薬局で採用されていたら、きっと私はクビになっていただろうと思います。これは本当に運が良かったというほかありません。

病院の看護師さんに激怒される

そんな感じで、周りにサポートされながらなんとか仕事を続けていた私ですが、ある日、門前の病院の看護師さんの逆鱗に触れてしまいます。

それは、些細なミスでした。仮名ですが、「竹中さん」と「竹内さん」という患者さんの請求書を間違えて渡してしまったのです。

その看護師さんとは、普段から密に仕事をしていたのですが、名前を間違えるということは、医療関係の仕事ではあってはならないことだと大きな声で怒られてしまったのです。

今まで医療関係で働いたことのなかった私はその辺の意識がとても低かったので、名前一つでどうしてその看護師さんがそこまで怒るのか、全く理解ができませんでした。でも、言うまでもなく医療現場では、患者さんの名前というのは決して取り違えてはいけないものです。

今でも、そのときのことを思い出しては胸がぎゅっと苦しくなるのですが、その一件で私は自分が医療従事者の一因だということを自覚しました。

とにかく仕事に追われる

調剤事務をはじめようと思った正直な動機は、「きれいな職場でなんか楽に働けそうだな」でした。自分でも呆れるくらいの低い志です。でも、それが、嘘偽りない正真正銘の志望動機だったのですが、現実はそう甘くはありませんでした。

とにかく、仕事に追われる薬局だったので、目の前の仕事をこなしていくだけであっという間に一日が過ぎていきます。

ひとつひとつ覚えていきながら丁寧にやろうと思ってもそんな時間はないので、ミスだらけ。そのミスがどんな原因で起こっているのか突き止める暇もなく、次の日が来るという感じでした。

私は30代後半で調剤事務をはじめたのですが、この時期ほど、この年齢で新しいことを始めることの難しさと苦しさを痛感したことはありません。帰り道で出てくるのはため息ばかり。時には涙まで出そうになってきます。

仕事の合間にメモを取っては、家に帰って復習する日々が続きました。

できることが増えてきた

そんな日々でも、一緒に働く薬剤師さん、先輩の事務さんたちはいつも根気よくサポートしてくれました。

みんな私と同様に業務に追われているのに、質問すれば、そのたび手を止めて丁寧に答えてくれました。

そういう人たちの中で働いているうちに、なんとかみんなの役に立ちたい!認められたい!自分もみんなみたいになりたい!という気持ちが強くなっていきました。

そこで、少しずつ自分ができることを増やしていく努力をしました。また、雑用を買って出て、私がいる意味を作り出すようにしました。

そうすることで、徐々に最初は頼まれなかったような仕事を頼まれるようになり、それを正確にこなすことで、また、新たな仕事を任されるようになりました。

時を同じくして、薬局内だけではなく、取引先の病院のスタッフさんにも徐々に信頼してもらえるようになりました。

ここまでくるのに、3,4年かかりました。もっと早くに一人前になれる人がほとんどだと思いますが、私が調剤事務として、それなりのレベルになるまではこのくらいの時間が必要でした。

そして、現在

今でも、まだまだ一人前とはいえない私ですが、それでも、未経験からはじめたこの仕事が7年以上続いているのは、やっぱり調剤事務という仕事自体が楽しいからだと思います。

もし、未経験からはじめたいけど、難しそうで躊躇するなあという人がいらしたら、この言葉をお伝えします。

「私でも続けられるので、あなたなら絶対に大丈夫!」

難しく考えずに、とにかくやってみてください。このサイトは常にあなたを応援しています!

この世の中にごまんと仕事はあるのですから、合わなければやめればいいじゃないですか。

最後までお読みいただきありがとうございます!

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