女性が98%の職場とも言われている調剤事務。働き方改革が進んだ昨今でも、女性がライフイベントによって仕事から離れることは少なくありません。
ずっと安定して働き続けられる調剤事務ですが、子育てなどでブランクが空いてしまった場合、再就職の面接ではどのように受け答えすれば採用されるのでしょうか。
かくいう私も今の薬局で働くまで5年のブランクがありました。今日は自身の経験も含めて、ブランクのある時の面接対策について徹底解説してみたいと思います!
子供がいる場合
小さいお子さんがいる場合は、何年ブランクが空いても問題にならないことがほとんどです。
日本では母親が子育ての主軸であることが一般的ですから、子育ての為に休職することはプラスの印象を与えることはあっても、マイナスに捉えられることはありません。
面接の際の志望動機は以下の様にシンプルでOKですよ。
子供が中学生になり、手がかからなくなったので、復職したいと思い、今回、応募いたしました。
病気やケガなどの場合
病気やケガなどで一時現場を離れてしまったということもありますよね。面接でよくやりがちな失敗は、全部正直に話さないといけないと思いすぎて、聞かれてもいないことまでさらけ出してしまうことです。
病状などを詳しく伝えておかないといけない職業もありますが、調剤事務の場合は、基本的にいデスクワークですので、ふつうに働けるような健康状態になっていればOKです。
面接官は、保険会社の様に過去の病歴などを調べるわけではありませんので、当たり障りのないことを話しておけば十分です。
ここで、忘れてはいけないのは、病気やけがで休職してしまったけど、今はすっかり元気になっていますよということをしっかりアピールすること。過去の病気の話よりも、これからの意気込みの方へウエイトを持っていくようにしましょう。
以前の職場で勤務中に腰を痛めてしまい医者の指示で半年間休職していました。今では、すっかりよくなり医師からも許可をいただいておりますので、復職したいと思い、応募させていただきました。
介護離職の場合
介護をするための離職・休職は誰にでも起こりうる可能性のものです。
この理由で面接官にマイナスなイメージを持たれることはほぼありませんし、寧ろ、親思いの優しい人、誠実な人というプラスのイメージを持たれることもあります。
介護から回復した際の回答は以下の様な文面でいきます。
母親の介護のために前職を離職しました。母が回復して介護をせずに済むようになりましたので、もう一度、調剤事務の仕事に就きたいと思い今回、応募させていただきました。
残念ながら、介護をしていたご家族が亡くなってしまった場合は、その事実をきちんと伝えるようにしましょう。
父の介護のため、前職を離職しました。2年ほど介護をしていたのですが、三カ月前に父が他界し、四十九日が過ぎ、私自身、もう一度、社会復帰してみようという気持ちになりましたので、このたび貴社の求人に応募いたしました。
言葉はよくありませんが、介護に一つの区切りがついたということを伝えることによって、長く働いてもらえる人材と思ってもらえる可能性がでてきます。また介護という一筋縄ではいかない仕事をやり遂げたことによって、信頼のおける人物だと思ってもらえるかもしれません。
特に理由がない場合
これまで挙げてきたような理由に当てはまらない場合はどうしたらいいのでしょうか。
そういう場合でも、上記の理由が使えそうなら使ってもかまわないと私は思います。ブランクが空いていることが不安で、面接に行けないという友人がいましたが、彼女は仕事ができる人でした。たまたま前の職場の環境が悪くて、仕事を辞めてしまい、そこからしばらく仕事に就くのに及び腰になったためブランクが空いてしまったのです。
そのブランクがまたまじめな彼女を苦しめていたわけですが、そんな理由を正直に話したところで、誰が得するわけでもありません。
面接の鉄則は、短所や不都合なポイントはさらっと流し、長所やメリットはしっかりとアピールすること。学歴や年齢など実データを偽ることはいけませんが、休職中の理由をすべて事細かく答えなくても、かまわないと私は思います。
正直、薬局側としてはこれからきちんと働いてもらえるのなら、過去はそれほど問題ではありません。逆に面接にきた方からマイナスの情報をたくさん与えられてしまうと、いい人だと思っていても、採用に消極的にならざるをえません。
せっかくの復職のチャンスを自分から壊しに行く手はありません!ぜひ、笑顔で自信をもって堂々と面接に挑んでくださいね!
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